低血圧を診断するには、色々な注意点があります。低血圧を改善する為にも、正しい血圧測定をし、診断をしましょう

低血圧症状

低血圧診断

低血圧は収縮期圧(最大血圧)が100mmHg以下で、低血圧特有の様々な症状を伴う場合にいいます。

※収縮期圧が110mmHg以下という定義もありますが、一般的には100mmHgです。

血圧チェック

深呼吸を行いリラックスしてからの血圧測定を行う
座位、臥位、立位など、体位を変えての血圧測定を行う
血圧測定は、日を変えたり、2分後に再度計測したり、繰り返し測定を行いましょう。
血圧を記録する時には、飲んでいる薬もチェックする

低血圧では収縮期血圧の値に重点があり、拡張期血圧(最小血圧)についてはあまり重点をおきません。血圧測定を行う時は、血圧は絶えず変動しているため、血圧測定をする時はリラックスをして測定することが大切になります。簡単なリラックス方法としては、病院など緊張していると思われる場合に、深呼吸をゆっくりと5回以上行うなどの方法があります。また、血圧は一般的には、座位で測定することが多いですが、臥位や立位など、体位を変えても測定してみましょう。さらに1回の測定結果だけで結論を出さず、くり返し数回測ったり(間隔を2分間以上空ける)、また日を変えて測定することも大切ですし、1日の中での血圧の変化を観察する事も大切です。高血圧の方が夜に低血圧になっていることもあります。夜間の低血圧は脳梗塞の発症と関係がある事がわかっています。特に高血圧の患者さんが、降圧剤の不適切な使用により、夜間に低血圧になっている場合は、注意が必要です。危険ですらあります。このように、薬剤との関係は特に大切です。家庭血圧を記録する時には、同時にいつ何を飲んだかを記録してください。また、診断に際しては、こうした血圧測定のほかに、低血圧による症状や家族に低血圧の方がいるかどうかも、十分参考にする必要があります。

正しい血圧測定の為の呼吸法



血圧を測定する時には、座位、臥位、立位を問わず腹式呼吸を行うことが大切です。腹式呼吸の方法としては、

右手を腹の中央に置き、ゆっくりへその三横指下にずらします。
左の手は腰部(胃の後ろ)に当てます。
両手で前後から腹を圧するようにして、ゆっくりと息を吐き、その後ちょっと息を吸います。ゆっくり吐くことが重要です。
この呼吸を5回くり返しましょう。


※吸う時には鼻から吸って、吐く時はゆっくり口からはきましょう。この腹式呼吸により、血圧が20~30mmHg以上下がる方が多くいます。また、この呼吸法は低血圧、高血圧の治療法としても用いられています。

低血圧と呼吸法

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