低血圧特徴と年齢

低血圧は女性に多い疾患です。低血圧が女性に多い理由としては、女性ホルモンの働きが関係していると言われています。
女性ホルモンの働きが低血圧に関係するのは、女性ホルモン血管拡張作用のためです。女性ホルモンにより血管が拡張することにより末梢血管抵抗が低下し血圧を下げます。
低血圧は、20代から30代の女性によくみられます。高校生、中学生、最近は小学生にも低血圧は広まっています。
30歳以上の男性の場合では、低血圧の方はあまりいらっしゃいません。30代以上の男性で低血圧の方の特徴としては、体質やストレスが大きく関係し、低血圧が重症の方が多い特徴があります。女性でも妊娠・出産を経て、低血圧ではなくなっていき、更年期以降に、高血圧に移行するケースも多くみられます。

起立性低血圧は10代の終わり、60歳前後の初老期の方に多いのが特徴です。起立性低血圧は血圧を臥位と立位の両方で測らないと診断のつかない疾患で、見えない病気の代表です。初老期では、何か持病があり、その薬の副作用で起こることもあり、また、脳動脈硬化症によって起こることもあります。また、糖尿病の方は、糖尿病の神経障害の一つに自律神経障害があり、起立性低血圧はその代表的な病態ですのため、起立性低血圧は起こりやすい合併症です。

低血圧の症状は悪化しやす季節は、春から夏にかけての季節になり、特に梅雨の季節は悪化します。季節の変わりめは、低血圧の症状が悪化しやすいために、季節の変わり目の変化についていけず悩んでいる方や、低血圧症状に加え、アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状に困る方もいますし、季節性の頭痛に悩まされる方もいます。