低血圧治療【運動、スポーツ】
適度な連動を毎日つづける
低血圧の人でも、運動をしているときには、めまい、ふらつき、頭重などの症状は軽くなります。運動会などで頑張ったときのことを思い出してみてください。運動している最中には、低血圧症状は消えていませんでした。
運動によって血流や血圧が高まる
運動することによって、からだのいろいろな部分の筋肉の収縮と弛緩がくりかえされるために、血流がよくなるからです。全身の筋肉中には、かなりの血液がたえず流れています。筋肉が収縮するときには、力が入ってかたくなっている筋肉によって血液が押しだされますし、また筋肉が弛緩しているときには、血液をよびこみます。スポーツをすると、緊張したり、興奮したりします。これらの感情的な変化は、交感神経を活発化させ血圧を上げます。血流、血圧がともに高まるため、症状がよくなります。
過剰な運動は逆効果
低血圧の人がスポーツや運動を頑張ると、次の日にリバウンドのようにダウンしてしまうことがありますので、過剰な運動はあまりよいとはいえません。とくに低血圧の人は、低血圧と直接的な相関関係があるかどうか分かりませんが、きゃしゃで筋力の弱い人が多いことから、過剰な運動はひかえて、パテない程度の運動を毎日つづけることが大切です。
スポーツは効果が高い
血圧が低い人は一般的には活動性が低く、あまり運動をしたがらない傾向があります。スポーツは症状を改善する非常によい方法です。血流、呼吸、発汗など自律神経機能を刺激しますので、続けるかぎりよい結果が得らるでしょう。ただし、前向きの姿勢でおこなわないかぎり、よい結果にはならないので、とにかく楽しみましょう。
とにかく活動的になろう
低血圧のいろいろな症状を訴える人の多くは、活動的でなく、くよくよと考えがちになってしまっていることから脱却するべきでしょう。もちろん三日坊主はだめです、はじめたらある程度納得しながらつづけられることをしてみることが必要なのです。なにかをする、あるいはしているということ自体が、交感神経のはたらきを刺激することになるからです。低血圧を治療するためになにかをしてみよう、などとあまり構えて考えないほうがよいかもしれません。旅行をしてみるとか、買い物に行ってみる、といったような簡単な活動からはじめてみるのもよいのではないでしょうか。