低血圧の症状【吐き気】
低血圧の症状のひとつ吐き気
低血圧で起こる吐き気は、嘔吐までするケースは少ないですが、気持ちが悪いといった吐き気の症状の人はけっこう多いと思います。また、低血圧症状の特徴として、吐き気とめまいは同時に起こる事が多く、吐き気を感じる場合には、めまいの症状が一緒にあらわれる事が多い。
めまいと吐き気について
めまいには、吐き気や嘔吐をおこしやすい特徴があります。たとえば、回転椅子に座ってぐるぐると何度か回転を繰り返すと目が回りますが。この目がまわった状態も平衡機能障害のひとつで、めまいの一種です。また、平衝機能障害と同時に気持ち悪くなってしまうこともあるかと思います。
動揺病について
動揺病とは、車酔いや飛行機酔いの事を言います。これら動揺病もめまいの一種で、吐き気や嘔吐がでやすい特徴があります。なぜなら、平衡機能障害があるときに、感覚的な症状としてめまいが表現され、自律神経的には吐き気や嘔吐として表現される、といった特徴があるためです。
めまい、吐き気と一緒に現れる症状
眼振といって眼球が揺れる症状があらわれ、身体的には、失調といって酔っぱらったときのように足元がふらつく症状があらわれます。すべての症状が出るかどうかは別ですが、平衡機能障害のときには、めまい、吐き気、眼振、失調といった症状があらわれやすい特徴があります。
胃腸のぜん動運動と吐き気について
胃や腸はぜん動運動の作用によって、食物が徐々に上から下へ送られていきます。吐き気は、このぜん動運動が逆になったとき、つまり、逆ぜん動になったときに吐き気があらわれます。また、低血圧ぎみの方は、胃下垂気味の方も多く、胃もたれをおこしやすい特徴があります。そういうタイプの人たちは、逆ぜん動とまではいかなくても、もともとのぜん動運動が弱いことから、吐き気もあらわれやすいのです。また、胃腸の動きは副交感神経によって促されています。低血圧でしかも神経質な人では、精神的な緊張のために交感神経の活動性が活発化している傾向があります。交感神経の作用が強いということは、相対的に副交感神経の活動が乏しいということでもあり、胃腸のぜん動運動があまり活動的ではないことが予測されます。このようなことも、吐き気を強める要因としてはたらいているものと考えられます。