低血圧症状【朝起きられない】

低血圧で悩む人の大多数は、朝起きられないことを訴えます。家族に揺り起こされても眠りこんでいて全然目が覚めない、遅刻寸前の時間になってかろうじて目が覚める、やっと出勤しても途中のことは記憶にない、仕事がはじまっても、10時ぐらいまではボーッとしていてどんな仕事をしたのかあまりはっきりしない、といった経験のある人はずいぶん多いのではないでしょうか。これが、血圧が低くて脳への血流が乏しいために、脳が十分に活動するだけの血流量をもらえないためにおこる現象です。

低血圧の方が朝に弱い理由としては、いくつか考えられますが、就寝時間が遅くなることによって、睡眠が深くなるのが明け方近くになってしまい、起床時間になっても、からだがまだ昼間に合わせるようになっていない事も原因の一つです。起床しても交感神経の活動が高まっていなければ、からだが対応できる状態ではなく、いわば睡眠時間がつづいているようなものです。

朝気持ちよく起きられるようにするためには、交感神経の活動性が早く高まるようにすることが大切です。そのために、早めに就寝するように心がけましょう。朝起きられない時の具体的な対策としては、起床したらラジオ体操などの軽い運動を行う、コーヒーのようなカフェインの入ったものを飲む、ウォーキングを、朝風呂などといった方法があります。しかしながら、上記の事は知っていても実際には起きられないというのが現実だと思います。ですが、朝が苦手な方でも海外旅行にいくとか、大事な試験をうけるとかいう場合には、絶対に朝きちんと目を覚まします。つまり精神的な緊張が交感神経の作用を高めているからです。このように、朝起きられない問題の鍵は、【交感神経の作用】にあります。